16世紀末〜17世紀初頭にイギリスで活躍した劇作家のトーマス・デカーは、眠りについてこうかたっています。

「眠りは、日々の人生をつなぐ金の鎖である。」

 

眠りは人の心と体を休め、未来へとつなぐ「見えない金の鎖」として表現されています。

人間は平均すると 一生の約3分の1を睡眠に費やす といわれています。

 

眠りの質を高めるためには、生活習慣や環境がとても大切ですが、心地よい眠りのために欠かせないのが、まくらをはじめとする寝具です。

特に「まくら」は、頭や首をあずけることで眠りへの入り口をつくり、朝の目覚めの快適さまで左右します。

合わないまくらを使い続けると、肩や首に余計な負担がかかり、熟睡を妨げる原因にもなります。逆に、自分に合ったまくらを選ぶことで、睡眠の質は驚くほど改善されるのです。

近年注目を集めているのが メモリーフォーム(低反発)まくら です。体圧を分散しながらやさしく頭部を支えてくれるため、多くの人が「ぐっすり眠れる」「首や肩がラクになった」と実感しています。

 

 

メモリーフォーム(低反発)まくらって

頭と首をやさしく受け止め、体圧を分散してくれる「低反発=メモリーフォーム」まくら。
ただし各社で“形・高さ・通気性・カバー・調整機構”が異なるため、合う・合わないが出やすいのも事実。
本記事ではAmazonや楽天で実際に流通している人気・定番の8モデルを厳選し、特長・向いている人・注意点をまとめました。
最後にタイプ別の早見表や、失敗しない選び方の要点も整理します。
 

おすすめ8モデルの詳しいレビュー

1. テンピュール|オリジナルピロー

形状:波形エルゴ/主素材:低反発ウレタン/展開:Jr〜XS・S・M・Lなどの高さバリエーション。
低反発枕の代名詞的存在。高さが選べるので体格・寝姿勢に合わせやすく、独特の沈み込みと支持感が安定。
「高さだけを段階で選べる」設計のため、まずは自分の肩幅や寝姿勢(仰向け中心・横向き中心)を基準にサイズ選びを。
  • 向いている人:首元のフィットとサポートを重視/王道から選びたい
  • 注意点:価格は高め/夏場はやや温かく感じやすいことも
 

2. GOKUMIN|プレミアム低反発枕(高さ調整)

形状:エルゴ形/主素材:低反発/機能:付属シムで段階的に高さ調整。
買ってから微調整できるのが最大の魅力。複層・異硬度の構成を採用するモデルもあり、横向きでも首筋が落ちにくい。
ブランドストアでも各種まくらを展開しており、レビュー件数の多さも購入時の判断材料になる。
  • 向いている人:初めて低反発を試す/高さの正解をまだ探りたい
  • 注意点:フォーム特有の初期においは陰干しで軽減を
 

3. MyeFoam|凹型・中空設計のメモリーフォーム枕

形状:中央凹型(中空)/主素材:低反発/機能:高さ調整シム付属モデルあり。
中央が凹む中空設計で、後頭部の熱こもりを逃がしやすいのが特長。価格も手頃でレビューが多く、入門用にも有力。
  • 向いている人:頭部の熱こもりが気になる/コスパ重視
  • 注意点:サイズが合わないと首当たりが弱く感じることも
 

4. Newentor|MP05(4段階高さ調整)

形状:エルゴ形/主素材:メモリーフォーム/機能:付属シムで4段階の高さ調整が可能。
「高さが睡眠の質を左右する」という前提で、低め/高めを行き来しながらベストポジションを見つけやすい構成。
日本向けの商品ページでも高さ調整の分かりやすい説明があり、横向き・仰向け双方に合わせやすい。
  • 向いている人:高さの失敗を避けたい/寝姿勢が日によって変わる
  • 注意点:カバーの装着向きに注意(形状のズレ防止)
 

5. コアラピロー(koala®)

形状:ややワイド/主素材:ゲル入り低反発(CertiPUR-US認証)/構造:フォーム全面に通気孔。
ゲル入り低反発&通気孔で熱・湿気を逃がす設計。日本の体型・季節を意識した設計がうたわれ、横幅も十分で寝返り時に頭が落ちにくい。
  • 向いている人:通気性とサポートの両立/横向き寝も多い
  • 注意点:やや大きめ。小柄な方は高さ感の確認を(販売ページの実寸参照)。
 

6. アイリスオーヤマ|低反発×2層構造(APLS-43 など)

構成:上層にウレタン、下層にエアロキューブ等の2層/通気・体圧分散と復元性のバランスを狙ったエントリーモデル。
ブランドとして低反発タイプやチップ低反発などラインアップが広く、入手性と価格のバランスが取りやすい。
  • 向いている人:まずは価格を抑えて試したい/選択肢から最適解を探したい
  • 注意点:型番で仕様が異なるため、サイズ・層構成・洗濯可否を要確認。
 

7. 西川|低反発まくら(高さ調整タイプ ほか)

形状:低反発ウレタンのエルゴ系が中心/機能:高さ調整対応モデルも展開。
国内老舗ブランドの安心感。製品名に「低反発」表記のあるモデルを選び、仰向け・横向けの適合や調整シートの有無を確認するとミスマッチを減らせます。
  • 向いている人:国内ブランドの品質感・サポート体制を重視
  • 注意点:製品ごとの差が大きい(公式・販売ページで仕様確認を)
 

8. ZINUS(ジヌス)|Green Tea メモリーフォーム枕

構成:グリーンティー成分を配合したメモリーフォーム×抗菌加工カバー/ひんやり・清潔感を意識した仕様。
楽天の直営ストア系ページや量販店の楽天店舗でも取り扱いがあり、情報にアクセスしやすいのが利点。
  • 向いている人:清潔・ニオイ対策やサラリとした寝心地を求める
  • 注意点:サイズ・硬さの相性確認は必須(返品条件やサイズ展開も確認を)
 

失敗しない選び方(超重要ポイント)

1)高さ=「肩幅×寝姿勢」で決める

横向きはやや高め、仰向けは中低めが目安。
はじめは高さ調整シム付きのモデル(GOKUMIN、Newentorなど)を選ぶと、購入後の微調整でハズレを避けやすい。

 

2)硬さ・密度:沈み込み過ぎない“支え”がカギ

低反発はゆっくり沈む一方、首元は“支える力”が必要。
王道のテンピュールや、ややコシのあるエルゴ形状(Newentor、GOKUMIN)はバランスを取りやすい。

 

3)通気性の作り:孔あき/中空/成分配合で差がつく

  • 孔あきフォーム:コアラのように通気孔で熱・湿気を逃がす。
  • 中空コア:MyeFoamの凹型で熱だまりを軽減。
  • 成分配合×抗菌:ZINUSはグリーンティー配合+抗菌加工カバーを訴求。
 

4)カバーは「着脱・洗濯可」を最優先で

肌に触れる部分だからこそ、洗濯可否はマスト確認。
製品ごとに仕様が異なるため、販売ページの「側生地/カバー」欄を必ずチェック。

 

5)レビューの読み方のコツ

評価は体格・寝姿勢で割れます。
自分と近い体格・寝姿勢のレビューを重視し、高さや硬さの具体的な言及があるものを優先。
ブランドストアやまとめレビューの“使用感の傾向”も参考にしましょう。

 




タイプ別のおすすめ早見表

ニーズ 候補モデル ポイント
まずは王道を試したい テンピュール オリジナルピロー 高さ(XS〜L等)の展開が豊富で合わせやすい。
あとから高さを微調整したい GOKUMIN/Newentor MP05 シムで段階調整できて失敗が少ない。
通気性を重視 コアラピロー/MyeFoam 通気孔や中空コアで熱・湿気を逃す。
価格・入手性重視 MyeFoam/アイリスオーヤマ 手頃な価格帯でラインアップが広い。
国内ブランドの安心感 西川 低反発×高さ調整タイプなどを展開。
清潔・ひんやりも欲しい ZINUS グリーンティー成分配合フォーム+抗菌加工カバー。




参考リンク(仕様・サイズ確認用)

 

まとめ

低反発枕は、高さ・形状・通気設計・カバーの4点で寝心地が大きく変わります。

まずは高さ調整ができるモデルで自分の“正解高さ”を探し、つぎに通気性や肌当たりで好みを詰めるのが近道。

公開時点の情報をもとに掲載していますが、最新の仕様・サイズ・返品条件は各販売ページで必ず再確認してください。

 

あなたの毎日に、ほんの少しの快適さや楽しさを加える存在になれたら幸いです。